■ 日本の灯 − ろうそくの炎には心を癒す何かが…
日本にろうそくが登場したのは奈良時代だそうです。例の如く仏教の伝来とともに中国から渡来してきたものと考えられています。
いわゆる「和ろうそく」が形作られたのは室町時代以降だそうですが、
明治時代に入ると西洋からキャンドルが入るようになり、その大量生産性から、
和ろうそくは次第にその生産者が減少してしまったようです。
ともあれ、今や数少なくなった生産者が作る和ろうそくは、
現代人の心を癒す品のひとつとして人気があります。
和ろうそくは、ハゼノキという木の実を原料に使っています。ウルシの木の親戚で、触るとかぶれることがあります。5月から6月にかけて黄緑色の花が咲いて白色の実を結びます。この実から抽出する油が蝋(ロウ)になります。お相撲さんの鬢付け油の原料でもあります。お相撲さんのそばにいくと独特の香りがしますが、それはこのハゼロウの鬢付け油の香りなのです。
和ろうそくに火を灯すと、ほのかにハゼロウの香りが漂い、その大きく形のよい炎とともに私たちの心に安らぎを与えてくれます。ご家族の誕生日や、大切な記念日に、そっと灯してみてはいかがですか?◆
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