2008年02月05日

●美の陰に職人ありー日本女性の装いの美をたどる「和モード」展

今年最初の、いろは堂スタッフのブログで、鼠色のことが紹介されていました。その発端となった年賀状を送ったのが私で、今回、ちょっと書かせていただくことになりました。それというのも、サントリー美術館(東京・六本木)で催された「和モード 日本女性、華やぎの装い」展(2007年12月23日〜2008年1月14日)という展覧会について、すでに終了して半月以上もたってしまいましたが、ぜひ書きたいと申し出たからです。

 この展覧会は、小袖や髪飾り、化粧道具、浮世絵といったサントリー美術館の所蔵品に表現された伝統様式を「和モード」と名付け、日本女性の装いの歴史と文化を伝えようとするものです。昨年3月末にオープンした東京の新名所、東京ミッドタウンにあるこの“和モダン”の美術館で、想像以上に優美で精緻な和モードの世界に浸ることができました

続きを読む "美の陰に職人ありー日本女性の装いの美をたどる「和モード」展"
2008年01月03日

●あけましておめでとうございます

いろは堂をいつもご覧頂いている皆さま、昨年はどうもありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

この一年皆さまがつつがなく健康に過ごせますようお祈り申し上げます。

子の年 ねずみ年
ライターをしながら染織の勉強をしている親友からの年賀状で日本にはいろいろな鼠色があることを教えられました。
さっそく「日本の色」という本を見てみると、日本の伝統色の鼠色には「四十八茶百鼠」という言葉があるほど多彩な茶色と鼠色があるそうで、びっくり。(実際にこれだけの色数があったどうかはわかりません。それほど多かったということ。)

これらは江戸時代たびたびの奢侈禁止令によって衣服の華美が規制されたお陰で生み出された副産物といえます。幕府の規制により目立たないものしか身に着けることを許されなかった江戸の町人は、それでも創意工夫を重ねおしゃれを楽しみました。表向きは目立たない縞模様や小紋で模様染めを極め、色では「おかまいなし」とされた茶色系と鼠色系で多彩な色相を生み出したのです。

茶色系も鼠色系も華やかさとは無縁の渋い色ですが、微妙な変化をつけて新しい色を作っては、利休鼠、深川鼠、桜鼠、小豆鼠、小町鼠、玉子鼠など、茶人の名、風月山水などあらゆるものから名前を付け楽しんだのでしょう。

多彩なねずみ色をご覧あれhttp://www.kimono28.com/100nezu.htm

伝統色の世界も奥深く、江戸の世界も興味深く、いろは堂の世界はさらに広がります。今年も日本人ならではの美しい伝統と文化、そして自然の中で育まれてきた日本の手仕事を紹介していきたいと思います。