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2004年10月28日

●あこがれの九谷焼「釉裏金彩の大皿」 その1

これはいろは堂でいつの日かご紹介できたらなぁと思っているあこがれの大皿です。
釉裏金彩大山蓮華文

九谷焼作家の人間国宝、吉田美統(よしだみのり)先生の作品です。初めて作品を拝見した時、その作風が私の持っていた九谷焼のイメージとあまりにもかけ離れていたので、え、どうしてこれも九谷焼なの?と考え込んでしまいました。その疑問とともに、薄緑色の大皿に描かれた金色の蓮華の花の絵がずっとずっと脳裏に焼きついています。

先日思いがけず、私の住んでいる町の隣の駅のそばにあるデパートで、このあこがれの作品をたっぷりと鑑賞することができました。私は横浜に住んでいるのですが、石川県まで出向かずにこんな身近なところで吉田美統先生の作品を拝見できるなんてラッキー!とばかりに勇んででかけました。

初日の朝一番。閲覧者は私ひとり。10点ほどでしたでしょうか、台の上に鎮座する大皿、鉢、壷、花瓶、水指、茶碗をひとつづつゆっくりと拝見しました。お皿の裏までもじっくりと。薄緑色の地色(紫と赤の地色のものも1点づつありました。)に金で葡萄、木槿(むくげ)、鉄仙などの花木が描かれています。どれも釉裏金彩(ゆうりきんさい)という技法のもので、金箔が施されているのですが、金箔キラキラという感じはなく、優しくて上品な印象です。

薄緑色の地色の上に金箔で描かれている花木。まるで絵筆で描いたような繊細な絵。中でも木槿(ムクゲ)が描かれている大皿に惹かれました。木槿の花びらの柔らかさとそしてあのざらざらした葉の質感までも感じることができるのです。金箔といえば厚さ何ミクロンという、わずかな風にさえふわりと飛んでしまうほど薄い薄い紙状のものです。それを絵柄にあわせて切って貼る。花や葉の微妙なところまでもいったいどうやって表現されるのか、ため息とともにしばし見惚れてしまいました。(続く)

2004年10月21日

●いざ稲刈り!

古代米の実り今年の秋、日本列島は台風で本当に痛めつけられました。それでも、6月に田植えをした田んぼでは稲が実りました。ここでは赤米、黒米、みどり米という古代米が植えつけられているので黄金色とのコントラストが目に鮮やかです。

田植えのときと同じように、稲刈りも機械を使わず、鎌で刈っていきます。この日は秋錦という種類のお米を刈りました。子ども達も鎌を手に参加、ほどよい太さにまとめて藁で束ねます。10月になっても秋晴れにあまり恵まれなかったので田んぼはずいぶんとぬかるんだまま。「水の欲しいときに雨が降らず、要らなくなってから雨ばかりだった」ということで、豊作にはほど遠い出来でした。大勢だったのであっという間に刈り終えました。

刈った稲は運んで稲架がけします。ここで使った稲架は金属製でしたが、昔ながらのものは竹などの木で組まれているそうです。ここに稲をかけて干します。今回の作業はここまででしたが、この後に脱穀、精米といった工程を経て、はじめて米として食卓に出す準備ができるわけです。

お米に限らず私達がふだん口にしているものの1つ1つに、たくさんの手間がかかっていることをあらためて思います。そして、実りも痛みももたらす自然の偉大さも。
鎌で稲を刈る 稲架がけ

2004年10月14日

●鎮守様の秋祭り

akimatsuri1.jpg皆さんのお住まいの地域には、神社があってそこでお祭りが催されたりすることがあるでしょうか。私の住むすぐ近くには神社があり、普段はそれほど訪れる人も多くはないのですが、お正月や七五三といった行事の折にはここでお札を受けたりすることができます。この神社で先ごろ行なわれたお祭りを見てきました。そう、いわゆる「村の鎮守の秋祭り」ということでしょうか。

詳しい記録は現存していないということですが、室町時代末期にはすでにこの東京青梅の春日神社は存在し、周辺一帯の信仰を集めていたそうです。秋祭りでは獅子舞が舞われます。2種類の舞があり、それぞれが90分前後続くというから、見ごたえがあります。舞にはストーリーがあり、写真のものは一匹の雌獅子(赤い獅子)を雄獅子と太夫獅子が取り合うという筋で、かなり激しい動きが見られます。写真もそのスピードに追いつかず、ぶれていてゴメンナサイ。

獅子の周囲には棒遣、ささらの姿も見られます。ささらと言うと、私などは中華鍋を洗う道具を思い出してしまうのですが、こちらは、先を細く割ったささら竹と、のこぎりの歯のような刻みをつけた棒のささら子とをこすりあわせて音を出す楽器(大辞林)で、獅子舞などでよく使われるものだそうです。写真では着物を着て顔を隠した人がこのこのささらを持っていますが、これ、実は女装をした男子(小学生)なのです。とても珍しいのかと思いきや、実は奥多摩の大丹波の青木神社でも同様のものがあるようです。akimatsuri2.jpg

秋祭りの日にはいろいろな屋台が出るので、「たこ焼き」食べようかななどと思って出かけてみたのですが、年をとったせいなのでしょうか、こうした地域の行事も調べてみると面白いものだと感じるようになりました。皆さんのお住まいの地域にもきっとありますよ、伝統の行事。

2004年10月05日

●日本茶の美味しい季節になりました

お彼岸が過ぎてずいぶんと涼しくなってきました。熱い緑茶が恋しい季節です。そこでいろは堂では九谷焼のポット急須と狭山の深蒸煎茶のセットをご用意いたしました。ご家族で、お友達と、職場で、ちょっといっぷくいかがですか。

熱い緑茶緑茶にはカテキン、アミノ酸、ビタミンなど身体にいい成分がたっぷりあるということでここのところ緑茶ブームになっていますが、最近では海外でも日本の緑茶のヘルシー効果が注目されているそうです。お茶処静岡市では、11月3日(水)から7日(日)まで「世界お茶まつり2004」が開催されます。世界中のお茶や、お茶の加工製品、茶器などの関連製品だけでなく、文化、学術研究の紹介もある一大イベントだそうです。国内外からたくさんのお茶好きが集まってくるでしょうね。

この「世界お茶まつり」で、なんと、給茶ロボットなるものが紹介されるんだそうです。静岡県が誇る高度なものづくり技術を日本茶とともに広くピーアールする目的で、この春から静岡理工科大の某研究室で開発されてきました。日本茶インストラクターから学んだ「おいしく飲めるお茶のいれ方」などをインプットされているそうで、このロボット、ちゃんと茶種ごとに異なる適切な抽出時間を把握し、急須を動かす微妙な技なども習得している「優れもの」らしいのです。日本人のものづくりの技術の高さと技術者さんのこだわりには今さらながら感服です。どんなお茶をいただけるのかちょっと気になります。

しかし、忙しいとついつい「おいしいお茶の淹れ方」なんて無視していいかげんに淹れてしまう私としては恥ずかしい限り。給茶ロボットさんには頭が下がります。ものづくりの技術とは別の次元の話しですが、たった一杯のお茶なのだけど、美味しく淹れる心がけというか、気持ちの余裕を忘れてはいけないなと反省しています。誰かと向き合ってお茶をいただくひとときもお茶の効用のひとつ、リラックス効果を高めるにちがいないですよね。

給茶ロボットについては、静岡新聞 - 2004年9月10日で知りました。