招き猫の由来は、当サイトのブログ記事でも言及されていますが、東京世田谷の豪徳寺や、浅草にある今戸神社、それに新宿の自性院のお話しがよく知られています。東京ばかりですが、これは招き猫の由来が江戸時代というのが定説というなっているからなのでしょうか。しかし、招き猫の陶器の産地は愛知県常滑市が全国一です。

常滑市の招き猫

 

秋の雲-鰯雲(いわし)

俳句を始めた年の秋、句会で「来月の兼題は『鰯雲』にしましょう。」と発表された。「いわしぐも」という言葉が耳に入ってきた瞬間、♫いわし雲とぶ空の下♫ という歌が頭の中に甦ってきた。60年代に、ザ・フォーク・クルセダーズが唄った『戦争は知らない』というフォークソング。作詞は寺山修司さん。父親を戦争で亡くした女性が、「いわし雲とぶ空の下 いくさしらずに二十才になって 嫁いで母に母になる」と、空のかなたの父親に呼びかける歌詞がドラマチックで、とても心に染みた。

8月: 今年の夏は一度きり

近くに住む、90歳を超えた叔母から「今年も庭になった梅を漬けたからね」と、電話があった。「土用に干したら、あげられるからね。」去年、自分で漬けた梅干しを瓶詰めにして持ってきてくれた時に、「来年はもう作れないかもしれない。…

7月、心のスイッチがONにならない

困った。句会まであと一週間しかない。なのに俳句ノートは真っ白のまま…。 とにかく俳句のタネを捜そう。「プレバト!!」(TBS系)の俳句コーナーでおなじみの夏井いつき先生が「俳句のタネを探そう」とおっしゃっているように。し…

夏は風の季節

目には青葉山ほととぎす初鰹という句がぴったりの季節になりました。 木々の若葉はみずみずしく、差し込む光はキラキラと眩しくて。そして吹き抜ける風にはどことなく若葉の香りを感じます。なんとも心地よく爽快な気分になる季節、初夏…

春の愁い

満開だったソメイヨシノは早くも散り出していますが、そこかしこに様々な花が咲き、木々の枝には新緑が吹き出し、明るく美しい季節です。けれども、この春たけなわの時期に、ふっと感傷的な気分になるときがあります。

3月、啓蟄 ― 冬籠りの虫が出てくる

暖かい日が続いたと思ったら、また寒い日に逆戻り。行ったり来たりの今日この頃ですが、来週6日は、二十四節気(1年を24の季節(節気)に分ける)の啓蟄(けいちつ)。啓は「ひらく」、蟄は「閉じこもる」という意味で、土の中で冬ごもりしていた虫たちが暖かさに誘われて穴から出てくる頃をいいます。