招き猫のポチ袋を見つけました!

500円玉がちょうど入るほどのサイズ。型染技法(注)で作られた手摺り和紙のもの。小さいながらも手摺りとは。正方形というのもめずらしい。年頭に招き猫は縁起がいい。即、買い求めました。

なぜかポチ袋が大好きで文房具やさんで目にするとついつい手に取ってしまいます。「小さい」、「少しだけ」という意味の「ポチ」。ポチという語感も好きなのですが、小物でありながらデザイン、素材、技法などその凝った手仕事に惹かれてしまうのです。

Pochi Fukuro Collection

いつの間にか小箱いっぱいにたまったポチ袋。使うのもまた嬉しい。小さなプレゼントをするときのラッピング代わりにしたり、小さなモノや少額のお金を手渡すときに使います。特にお金をむきだしのまま手渡すのは相手に失礼という教えというか習慣があるのでお金を包む代わりにポチ袋を利用します。バッグに忍ばせておくとなにかと便利です。

ときどき「すてきな袋ね、また使えるから」と言って袋を返してくれることがあります。袋もどうぞお納めくださいと思うのですが、でもこれはこれで日本人独特の「もったいない」という精神の現れなのですね。「むき出しにしない」というつつましい心。そしてものを大切にする心。どちらも日本人ならではの心です。「小さい」けれども相手を思いやる精一杯の気持ちを伝えられたらいいな。

注:型染和紙の制作工程は京都クラフトセンターの「浅井長楽園」さんの説明をどうぞ!