一句に季語がふたつ

梅雨の空に向日葵の傘広げたり

6月の兼題の「梅雨」を受けて作った句です。この6月は気分が重くなることばかりで心が晴れ晴れしない日が続いて、まさに「梅雨」状態。俳句にも集中できず締め切り間際になってやっとできた句です。鬱陶しい空も気分もパッと明るくなれという思いを込め、「できた、できた!」と句会に提出したものの、大失敗でした。指摘されるまで、季語がふたつ入ってることに全く気づきませんでした。

雨上がりのひまわり

ふたつの季語とは「梅雨」と「向日葵」。「向日葵」は夏(晩夏)の季語だったのです。俳句にはひとつの句に季語はひとつという約束事があります。異なる季節を示す季語がふたつ入っていたら季節はいったいどっちなのってことになってしまいますよね。

俳句の季語は、季節を象徴的に表す言葉であるのはもちろんなのですが、その言葉で想像する共通イメージが重要な意味を持っているのだそうです。「梅雨」といえば、連日の雨、ジメジメした蒸し暑さ、陰鬱、黴(かび)などが連想されます。そのせっかく浮かんだイメージに別のイメージを持つ季語が重なってしまったら、視点がひとつに定まらず主題がぼやけてしまうのだそうです。

「ヒマワリ模様の傘」と言っておきましょうか、と先生が以下のように添削してくださいました。

向日葵の模様の傘や梅雨曇

追記:もちろん有名な句には季語が二つ以上入った句もあります。初心者はとにかく基本を守ることから。

2017年07月30日 | Posted in コト, 季節, 草木花 | タグ: , , , , , Comments Closed 

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