ふと気がつくと今年ももう師走になります。忙しい日々の合間にちょっとゆっくりできる夜があったので、可愛らしい和ろうそくに灯をともしてみました。いろは堂でお馴染み、石川県七尾の高澤ろうそくの冬のろうそく。ふわりと降る雪のろうそくと、優しい表情のサンタが描かれたクリスマスの和ろうそくです。

少し待っていると炎が大きくなってきます。和ろうそくの灯は大きくてあったかい。
空気が動くと、ろうそくの炎もわずかな動きを感じ取ったように、揺らぎます。時折揺れる炎を見つめながらこの1年に思いを馳せてみました。いいことも、辛いこともあった1年。蝋(ろう)が溶けていくように、いろいろなわだかまりや痛みが少しずつ溶けてなくなっていくといいのに。

静かに炎を見つめていると、気持ちが落ち着いてきます。

1人で見つめるろうそくの灯も、家族や友人と囲むろうそくの灯もそれぞれにいいものです。静かに、穏やかに、楽しく。