妻が友人らといつもの神社巡りで東京調布市の深大寺を訪れ、御朱印をもらったついでに、手のひらに乗る小さな「だるま(達磨)」(横幅 4 cm x 奥行き 3.7 cm x 高さ 4.4 cm)を買ってきてくれた。

深大寺の小だるま1

よく願をかけてから、左目に目玉をいれよう。深大寺の説明によれば、左目にはものごとの始まりを表す「阿」に相当する梵字を入れる。そして、念願がかなったら、物事の成就を意味する「吽) 」に相当する梵字を右目に入れて感謝の意を示す。

この2文字を重ねると「阿吽」(あうん)となる。梵字の配列の最初の文字「あ」と最後の文字「ん」または「うん」で、仏教ではその意味は万物の初めと終わり、生と死に対応していると言われる。また、神社の入り口の左右に鎮座している狛犬や仁王像は、右側が口を開け(あ)、左側は口を閉じて(ん)いる。

阿吽と言えば、『あ、うん 』 というタイトルの向田邦子脚本のTVドラマを思い出す。親友2人(フランキー堺と杉浦直樹)と、親友の妻への相方(杉浦)の密かな思慕、3人ともそのことを知っているが、誰もそれを口にすることはなく、一線を越えることもない。微妙かつ抜群のバランスがとれた関係の中でそれぞれの気持ちが揺れる様子が面白かった。

さて、このだるまは小さいので、左目には「阿」ではなく、普通に黒い目玉を入れた。あとは果報は寝て待て、ではバチがあたる。念願が叶うようにがんばるぞ(^^)

深大寺の小だるま目入

来週3月3日 (火) と4日 (水) は、深大寺では「厄除元三大師大祭」と称されるだるま市が催される。毎年「10万人余」が訪れるそうので車を使うのはやめたほうがよいだろう。当日、購入しただるまに僧侶が「阿」の字を書き入れてくれるサービスがある(有料)。

時間: 9時00分~17時00分(両日共)
会場: 深大寺境内及び山門前周辺
住所: 〒182-0017 東京都調布市深大寺元町5-15-1
電話: 042-486-5511
深大寺境内のマップ