8月: 今年の夏は一度きり
近くに住む、90歳を超えた叔母から「今年も庭になった梅を漬けたからね」と、電話があった。「土用に干したら、あげられるからね。」去年、自分で漬けた梅干しを瓶詰めにして持ってきてくれた時に、「来年はもう作れないかもしれない。...
7月、心のスイッチがONにならない
困った。句会まであと一週間しかない。なのに俳句ノートは真っ白のまま…。 とにかく俳句のタネを捜そう。「プレバト!!」(TBS系)の俳句コーナーでおなじみの夏井いつき先生が「俳句のタネを探そう」とおっしゃっているように。し...
夏は風の季節
目には青葉山ほととぎす初鰹という句がぴったりの季節になりました。 木々の若葉はみずみずしく、差し込む光はキラキラと眩しくて。そして吹き抜ける風にはどことなく若葉の香りを感じます。なんとも心地よく爽快な気分になる季節、初夏...
春の愁い
満開だったソメイヨシノは早くも散り出していますが、そこかしこに様々な花が咲き、木々の枝には新緑が吹き出し、明るく美しい季節です。けれども、この春たけなわの時期に、ふっと感傷的な気分になるときがあります。
3月、啓蟄 ― 冬籠りの虫が出てくる
暖かい日が続いたと思ったら、また寒い日に逆戻り。行ったり来たりの今日この頃ですが、来週6日は、二十四節気(1年を24の季節(節気)に分ける)の啓蟄(けいちつ)。啓は「ひらく」、蟄は「閉じこもる」という意味で、土の中で冬ごもりしていた虫たちが暖かさに誘われて穴から出てくる頃をいいます。