藤城清治 ― 影絵展

風に揺れる髪が美しい乙女や、色とりどりの服をまとったこびとたち。大きな木のたくさんの小さな葉の間から注ぐ木漏れ陽。藤城清治氏の描く世界は、こうした美しいメルヘンの世界というイメージがありましたが、今回、初めて訪れた氏の影...

手拭い 千客万来

手拭 ― てぬぐい

夏目漱石の小説「坊ちゃん」の主人公は、毎日、温泉に行くのに赤い西洋手拭をぶら下げていくことから赤手拭と呼ばれていましたが、この西洋手拭とはきっとタオルのことでしょう。タオルが日本に初めて輸入されたのは明治初期と言われてい...

桜とクローン

ソメイヨシノは自家不和合性が強く、自らの個体の花粉ではまず実がならないということを。ですから、日本中に植えられているソメイヨシノは挿し木などで増やしたいった元の桜のクローンにあたるということになります。日本中にあるソメイヨシノの元は同じで、今各地にこの木があることを考えると、この木の花に魅せられた日本人の大いなる熱意に...

沖縄の布 -首里織、ミンサー織-

以前に取り上げた芭蕉布や紅型以外にも、沖縄独特の布地はたくさんあります。首里織は琉球王朝のまさにお膝元で生まれ、多彩な色や織の技法を発展させていき、現在では花織や首里道屯、首里絣、首里手縞など多くの種類に分けられます。八重山など各地で織られたミンサー織は場所によって少しずつ違うようです。