2022年が明けました。

新しい年を迎えることができた慶びに、こころより感謝しています。

世界中の皆さんにとって今年が穏やかで、そして明るい希望の持てる年となりますよう祈念いたします。

新型コロナウイルスの感染がまだまだ心配な日々が続くなか今年最初の朝を迎えました。雲ひとつない真っ青な空。寒いけれどすがすがしい元日です。

こんな朝は富士山がよく見えるにちがいないと、いつもの散歩コースの富士山絶景ポイント(絶景は言いすぎかな。我が家付近で富士を望める唯一の場所という意味です)を目指して、寒さに震えながら出掛けてみました。やったぁ、見えた。富士山だぁ!冬枯れの木立の向こう、青空にクッキリ浮かび上がって見える富士山。美しいなぁ。思わず手を合わせて拝んでしまいました。

いつでもどこでも、富士山が見えるとすぐ拝んでしまうのはなぜなのだろう…。

とにかく富士山は圧倒的に美しいのです。その美しさは崇高で畏怖をも感じさせるほど。けれどいつも静かにそこに存り続けてくれる、その揺るぎなさはわたしの心の奥を暖めてくれるような、安心感を与えてもくれます。

子供のころ「富士山は日本中どこからでも見える」と、本で読んだ記憶があります。さすがに北海道や沖縄からでは無理でしょうし、標高にもよるので「どこからでも」はちょっとオーバーだとは思うのですが、日本人の心の拠り所として、富士山はどこにいてもどこからでも見えるのです、きっと。そして、富士山は、どんな時もこのひとつ空の下で暮らす私たちのことを分け隔てなく、静かにそして祈るように見つめているのだと思います。

新しい年になってもなお感染症の脅威は続いています。どうか大きな波にならないよう、どうか穏やかに暮らせますよう、心から祈ります。そして富士山を笑顔で仰げるよう努力したいと思います。