贈り物のタブー

「中国では、人に贈物をする時、時計(置時計、掛時計)はタブーとされている。」
調べものをしていたら突然「時計」「タブー」という文字が目に飛び込んできました。中国語では「時計を贈る」ことを「送鐘」(song zhong)と言い、これが「人の最期を見取る」ことの「送終」と全く同じ発音になるので、時計を贈り物にしてはいけないというのです。「公私にかかわらず、中国で贈物をしなければならない時は特に気を付けるほうがいい。」 そうです。

いろは堂ではお中元の贈り物として、置時計も選んでいるので慌ててしまいました。どうやら台湾でも置時計は贈ってはいけないようです。置時計は台湾では「鐘」。「鐘」は墓を意味する「塚」と同じ発音だからだそうです。腕時計なら「表」というので問題ないということです。

もしも、中国や台湾の方、あるいは中国や台湾にお住まいの方に置時計をと、考えていらっしゃいましたら、控えたほうがよさそうですね。ごめんなさい。

置時計と掛時計といえば、日本では、新築祝いや結婚祝いの贈り物として一般的ですし、これからの新しい「時を刻む」とかいう意味でお祝いにふさわしい記念品とばかり思っていたので「タブー」なんて考えもしませんでしたが、国によっていろいろな習慣があるものです。

そういえば、新築祝いには、火に関係のあるものを贈ってはダメよって言われてましたっけ。せっかくの新しいお家が燃えちゃったら大変だからって。縁起を大切にする人も多いですから、失礼のないようにしないとけないですね。せっかく気持を伝えるのですから。

ほかにもいろいろと贈り物のタブーがあると思います。日本に限らずご存知でしたら教えてください。